二ヶ領用水(登戸~溝の口) 2014/4/6

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 長~い冬も過ぎ、桜が満開。平穏な日のはずでしたが、天気予報は上空に寒気が入り天候は不安定だとつげています。
 10:00 JR登戸駅集合。ゲスト2名を含む14名で出発します。
 2006年に橋上駅舎化されたJR登戸駅。
 多摩川土手に出ると、ちょうどそこは“登戸の渡し跡”。まもなく目に入る二ヶ領用水宿河原取入口は、桜が包み込んでいます。
 現在の宿河原堰は1999年(平成11)に完成しました。1974年(昭和49)の狛江水害の要因となった旧堰は、テレビ報道された水害として多くの人の記憶に残っていることでしょう。
 船嶋神社は、1/20000「下布田」(明治39年測図、42年製版)と同じ場所に建っています。今は、堤防の川側になりました。
 用水に沿って歩を進めます。両岸は、桜が咲き誇っています。
 用水沿い最大の難所(笑)、南武線をくぐります。JR南武線は浅野セメント系の南武鉄道として1927年(昭和2)に川崎駅~登戸駅が開業しました。
 宿河原駅の跨線橋からの南武鉄道砂利取線跡。1/25000「溝口」昭和28年資修、28年発行。住宅地の中に曲線の道路として残っています。
 1/20000「下布田」(明治39年測図、42年製版)では、昔の川筋が三日月湖として残っている場所。現在は植木畑となっていますが、土手(堤防)は明確に残っています。
 雲行きが怪しくなってきたので、川崎市緑化センターでお弁当。ここでは、上河原堰から取水した二ヶ領用水本川から分水した五ヶ村堀と、二ヶ領用水(宿河原堰)が立体交差しています。この小さな高低差が、用水の核心です。
 30分ほどで雨があがり晴れ間が射してきますが、気温は急に低くなりました。
 二ヶ領用水本川との合流点を経て、横土手跡。用水は、平瀬川トンネルとサイフォンで交差し、いよいよ円筒分水へ。
 あらっ。水が流れていません。この日は美化ボランティア活動が行われているので、その関連かも知れません。
画像は、1/13に行った下見の時のもの。
 ショックを隠しきれない中、水が流れていない用水を溝の口へ向かいます。
 国道246を越えると、枝垂れ桜が続きます。濃い花びらが鮮やかです。
 ここで、再度の雨。246旧道の大山街道ふるさと館で雨宿り。雷鳴が館内まで響いてくるので、逃げ込まなかったら大変な目に遭ってたことでしょう。円筒分水の設計図が掲示されていました。
 15時過ぎに溝の口駅で解散の後、軽く打ち上げ。こじゃれた再開発が進む溝の口ですが、庶民派磁場は健在です。

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