江東区小名木川 2017/4/2

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 遅い春。東京の桜は、まだ3分咲きほど。旧中川の橋上にある都営新宿線東大島駅に10時集合。ゲスト1名を含む13名で出発します。中川は荒川(放水路)によって分断され、今の河口は荒川の東側。取り残された下流部分が旧中川と呼ばれています。
 先ずは中川番所跡。東から江戸への水運の関所でした。中川番所資料館に当時のようすが再現されています。
 荒川(放水路)完成後、水位差のある旧中川、荒川を繋ぐ小松川閘門が造られました。閘門の一部が移植されています。
 小松川閘門、建設中のようす。
 2005年に完成した荒川ロックゲート。水運が復活した訳ではなく、大規模災害時の支援活動を想定とのこと。
 小名木川を渡り宝塔寺の塩なめ地蔵。小名木川は行徳からの塩の道でした。
 「我国精製糖発祥之地」の碑が建つあたり。時代とともに製糖、電気、マンションと姿を変えてきました。
1/10000「深川」1921年(大正10年)、1958年(昭和33年)。
 明治から大正にかけ、砂町では金魚の養殖が盛んに行なわれていました。1958年(昭和33年)の地形図に残る金魚池は、長く放置状態が続いた後、駐車場などに転用されています。最後まで残った湿地にも、ようやく手が付くようです。
 砂町銀座商店街で昼食の後、小名木川駅へ。
 今はショッピング・モールですが、十河信二揮毫の「礎」には、「・・五百数十両の貨車、数千屯の貨物と共に駅施設は烏有に帰す。この日勤務者二十四名中実に十二名が壮烈その職に殉ず・・」と書かれています。
 駅はなくなりましたが、交差点名「小名木川駅前」に残っています。
 貨物線の越中島支線は、一応現役で1日3往復の工事用車両が運行されています。
 小名木川橋梁は複線対応ですが、敷設されているレールは単線のみです。
 X字型の小名木川クローバー橋を渡り化学肥料創業記念碑。記念碑の意匠は、肥料でなく農産物。
 最後は猿江恩賜公園。今日のお天気で、桜の開花も一気に進んだようです。
<動画>仙台堀川、クローバー橋など(1:15)

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