渋谷~原宿~鮫河橋~荒木町 2020/10/3

 コロナ禍が続き、計画していた呉巡検は中止することにしました。緊急企画(?) として、大規模再開発が進む渋谷から原宿、神宮~新宿旧谷町、荒木町を散策しました。
 2015年10月の「渋谷、神宮外苑 1964 五輪の旅」と重なるコースですが、更地だった国立競技場は完成し、東京オリンピック2020 は延期となりました。コロナ騒動以降、計画の急変も多く、今回の企画はメール連絡可能な会員での実施となります。
 午前の部は 10:00 渋谷ハチ公前集合。ハチ公像は変わりませんが、位置や向きは何度か変わっています。取り壊しの始まった東急百貨店東横店。右下は、9月下旬に3日間限定で開放された際のアートメッセージ。
 先ずは、渋谷再開発の嚆矢ともいえる2000年竣工の「渋谷マークシティ」。ビル内に井の頭線渋谷駅の頭端式ホームがあります。2008年には、JR渋谷駅との連絡通路に岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」が設置されました。
 銀座線、山手線への通路が役目を終え、1週間前の2020/9/26 より、「明日の神話」下部に新しい通路が設けられました。
 西口歩道橋からの桜丘。小さなビルが立ち並んでいましたが更地に。3つの街区、39階建てのオフィス棟などが、2023年11月に竣工する予定です。恵比寿寄りだった埼京線渋谷駅ホームは、2020/6/1 から350m移動し、山手線ホームと並列になりました。
 2018年開業の「渋谷ストリーム」には東横線旧渋谷駅を思い出させる蒲鉾型の屋根が設けられました。
東横線線路跡地は「渋谷リバーストリート」
 稲荷橋親柱、欄干と駅地下からの渋谷川。「三田」1/10000(昭33年6月30日発行)
駅ビル地下、喫茶店の上部を横に走る四角柱は渋谷川。
 2020/7/28 に新装オープンしたミヤシタパーク。宮下公園を立体化した施設です。一部残っている猥雑さと漂白した猥雑風が同居しています。
 ミヤシタパークを抜け、神宮通公園。2020/9/7 供用開始のトイレは安藤忠雄設計、コンセプトは「あまやどり」
 原宿が近づき、1965年分譲、億ション第一号の「コープオリンピア」。容積率、高さ制限とも現行規定をオーバーしているため、建て替えが進まないようです。
 午後の部は 13:30 原宿駅改札集合。4名が加わり総勢11名。新駅舎は2020/3/21 供用開始。
 原宿駅では明治神宮などと並んで隠田川が紹介されています。ブラタモリ、スリバチ学会の影響力でしょうか、地形や川跡などへの注目が高まっている証左と言えます。
 解体が始まった旧原宿駅舎。1924年竣工で都内最古の木造駅舎。旧駅舎の部材をできるだけ再利用して建替えると報道されました。
 いくぶん人出が戻った竹下通りから東郷平八郎元帥を祀る東郷神社。常時Z旗です。
国立競技場。位置は異なりますが、2015年巡検時との比較。
オリンピックミュージアム前で、ゆるゆると記念撮影。
絵画館前を抜け新宿区と港区の境界係争地区へ。地図はMapion。
災害時用の井戸も係争区域にあります。
 次いで永井荷風が好んだ散歩道、鮫河橋あたり。東京三大貧民窟と言われていた鮫河橋谷からの水の流れは、赤坂御用地から外堀へ。現在は1937年に完成した下水の四谷幹線が地下に延びており、みなみもと公園地下には雨水をプールする調整池が作られています。
 鮫河橋谷(地名は新宿区若葉から須賀町)を遡上し須賀神社参道から望む谷。映画「君の名は。」では象徴的なシーンで使われ、ファンの聖地になっています。
 須賀神社~於岩稲荷~於岩稲荷田宮神社を経て、16:30 四谷三丁目駅で解散。
 オプションは、新宿荒木町。まだ歩ける(笑)のは、わずか4名。新宿通りから車力門通りを下り、津の守(かみ)弁財天と策(むち)の池。ここは、新宿通りを尾根として北へ流れる谷を土手で堰き止めたもの。
「五千分之一東京図測量原図 東京府武蔵國四谷区四谷伝馬町近傍 明治16年(1883年)では、金丸稲荷神社から土手下まで池が広がっています。
高低差を強調すると土手が明瞭に。
ルート(午前の部、6.0km)
ルート(午後の部、5.2km)

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